まおの生産管理の道しるべ

必要なものを必要量、必要な箇所へ迅速に届ける業務

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ものは企業や消費者が必要な時に使える状態になっていることが大切です。このため、企業は世の中の消費動向を把握して、必要な品質を持つ製品の必要量を継続的に生産、出荷し、倉庫に保管する体制を常に業務効率化しておくことが必要になります。

この業務効率化体制の良し悪しが企業業績を左右するといっても不思議でありません。近年、企業活動や我々のライフスタイルは多様化の一途をたどっています。このため、3大都市圏のような大消費地で消費されるものの種類や数量が膨大なレベルに増加しているため、出荷要請が出たらすぐに対応できる物流基地が消費地近辺に多数必要になっています。

原材料調達から製造工程、保管、貯蔵倉庫及び物流等に係る各部署は企業全体の生産計画に基づいてそれぞれの作業計画を作成し、管理する必要があるわけです。それには各部署で業務効率化を見込んだ企業全体の生産計画に沿って行動していく必要があり、この管理手法が生産管理といわれます。

従って、各部署は生産計画に基づいて必要な資機材や原材料を製造ラインへ投入し、機器や設備を稼働させます。その傍らで、製品を作って貯蔵、保管するシステムの流れを安定的に維持することが生産管理部署の主要な業務といえます。

生産計画をベースとして販売計画が作成され、事業全体の経営計画がまとまるわけですから生産計画は企業活動の根幹をなすものといえます。このため、生産管理を行う者は関係部署との生産に係る調整作業を上手く行う必要があります。

また、様々な生産工程が刻々と変化していく状況を受けて的確な指令を出すわけですから業務効率化される関係部署の細かな内容まで幅広く知っていないと各部署の納得する生産計画を作れないことになります。従って、生産管理部署にはマネジメント管理能力のある人が必要です。

各部署担当者との連携プレーを上手く進める調整能力が何より求められる能力でしょう。このような事情があり、各部署で必要とする専門性の高い資格よりもむしろ、生産工程に計画外の出来事やトラブルが生じた際に合理的、かつ迅速に正常状態に復旧させる手段を講じる能力やそれに必要な情報収集能力を必要とします。

もちろん、生産管理責任者は企業に関係する様々な専門分野の資格を取得し、様々な部署でスキルアップしておければ尚良いことも確かです。しかしながら、時には企業代表者に成り代わって企業全体に指令を作成する立場であることを認識しておくことが必要です。

この指令業務で力を発揮することこそ生産管理業務に携わるやりがいを感じる時のはずです。そこで、生産管理部署で資格を取っておこうとするなら企業全体の業務を上手く進めるマネジメント手法に関する資格ということになります。

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